Apache Flex
Apache Flex(アパッチ・フレックス)は、リッチインターネットアプリケーションのライブラリ。ソフトウェア開発キットとしては Apache Flex SDK があり、統合開発環境としては Adobe Flash Builder がある。デザインには MXML を利用し、プログラミング言語には ActionScript を利用し、Adobe Flash Player 上で実行する swf ファイルを生成する。Flex 3 からは AIR 上でも実行可能。Flex SDK は 4.6 までは Adobe Flex SDK だったが、4.7 がなく、4.8.0 から Apache Flex SDK。 概要Ajaxブームの火付け役となったのがグーグルマップと言われており、今日の Ajax を利用した代表的なウェブサービスであるが、ウェブブラウザに依存する JavaScript による記述である Ajax と、Adobe Flash 内部で実行している ActionScript がどちらも ECMAScript の応用系であることから、この二つをひとつにすることで開発コストを削減し、開発環境を整備するという狙いがある。 Adobe Flash は ActionScript という JavaScript と類似したプログラミング言語を内包しており、これまでもウェブブラウザ上でJavaアプレットと同様の目的に使われてきた。Javaアプレットの基本動作制限に見られるような問題点が解消されているため、重宝されている。その意味では、Javaアプレット以上にオブジェクト指向言語によるクロスプラットフォームな実行環境を実現している。 Apache Flex はその長所をさらに拡げ、Ajax の弱点であるウェブブラウザ毎の実装の相違やバグ、挙動の差異に左右されずに動的なページを作成することができるため、Ajax よりもクロスプラットフォームでの開発が容易なソフトウェア開発キットとして注目されている。ただし、現実には、Apache Flex はオペレーティングシステム間の挙動の相違の問題を抱えていて、Windows 以外のオペレーティングシステムではバグが多い。 また、Adobe Flash Professional の開発環境には、タイムラインなどのアニメーション作成に特化した要素が存在し、プログラマはその独特の開発手法を覚える必要があったことに対して、Apache Flex では従来のプログラミング手法を生かせるため、アプリケーションの開発が Adobe Flash Professional よりも容易であると言われている[誰によって?]。 また、Adobe Flex SDK 2.0.1 からは、 LiveCycle Data ServicesFlex で開発したクライアントとのデータ通信ミドルウェア。バージョン2までは 歴史
4.7 はリリースされなかった。
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