ケネス・クラーク卿(Sir Kenneth Clark)は『芸術の森のなかで Another Part of the Wood』(1974年)の中で第11版についてこう述べている。「読者は一つの記事から他の記事へと飛び跳ねる。単なる事実や日付だけでなく、各執筆者の精神の働きと個性に魅了される。これは、情報を強く印象づけるにはわずかな偏見が必要だというディドロの伝統に沿って作られた最後の百科事典に違いない。『窓辺に座ってブリタニカ百科事典を読み、縮み上がった魂』とT・S・エリオットが書いたとき、彼は確かに第11版のことを考えていたのである」(クラークが参照しているエリオット詩は1929年の「アニームラ Animula」)。
Alexander Coleman, Charles Simmons: All There is to Know: Readings from the Illustrious Eleventh Edition of the “Encyclopædia Britannica” 1994. ISBN 0-671-76747-X
Gillian Thomas: A Position to Command Respect: Women and the Eleventh Britannica New Jersey: The Scarecrow Press, 1992. ISBN 0810825678.