Microsoft Flight Simulator X
Microsoft Flight Simulator X(マイクロソフトフライトシミュレータX)は、マイクロソフトのフライトシミュレータであるMicrosoft Flight Simulatorシリーズのひとつで、Microsoft Flight Simulator 2004の後継バージョンである。新たに、Microsoft Windows Vistaへの互換性、それまでと同じグラフィックスエンジンを含むアップグレードなどの新機能に対応した。英語版は2006年10月17日、日本語版は2007年1月26日(Vista発売の4日前)に発売された。Xの後継バージョンとして、Microsoft Flight Simulator (2020年)も登場した。 概要最初の拡張パックとなる『栄光の翼』(原題:『Microsoft Flight Simulator X ACCELERATION』)は英語版は2007年10月23日、日本語版は2007年12月14日に発売された。 また、データ量の増大に伴い、コンピュータ向けのフライトシミュレータとしては初めてDVD-ROMに収録されリリースされた。 バージョン名のXは、シリーズ10作品目をローマ数字で示したものである。 現在は開発チームが閉鎖されたため開発されておらず、DVD-ROM版の販売は終了している。しかし日本語未対応ではあるがSteamよりダウンロード販売版が配信されており、追加シナリオや新たな機体、空港がアドオンとして配信されている。 DVD-ROM版Microsoft Flight Simulator Xは発売直後に、世界の人気フライトシミュレータ・ランキングにおいて、それまで1位の座を誇っていたコンバット系のLock On: Modern Air Combatを抜き、1位に選定される、メジャーなフライトシミュレータである(2007年11月現在)。北アメリカにおいては、英語版が2006年10月17日に発売され、日本語版も2007年1月26日に発売された。 英語版ではStandard EditionとDeluxe Editionの2種類が発売されている。日本語版はオリジナル1種類(英語版におけるDeluxe版相当)のみの販売となっている。 Standard Editionは、GPSや飛行経路などを詳細に再現し、18機の航空機、28の詳細に再現された都市、40の詳細に再現された空港(他におよそ30,000の空港)、45のミッションを収録している。Deluxe EditionはStandard Editionの機能に加え、24機の航空機、38の詳細に再現された都市、45の詳細に再現された空港(他におよそ30,000の空港)、50のミッションを収録している。 日本語版では、池田秀一、唐沢潤、田原アルノ、てらそままさきなど、31人の有名声優がミッションでの音声の吹き替えを担当している[1]。またATCは元管制官を起用している。 因みにマイクロソフトのMSFS開発チームであるACE Studioが人員削減の一環として2009年1月をもって閉鎖され、その後も長らく音沙汰がないため、この作品がMSFSシリーズの事実上の最終作[2] とされてきたが、ゲーム会社のAsobo Studioが新作のフライトシミュレーター開発に着手し、2020年にリリースされた。(Microsoft Flight Simulator (2020年)を参照。) Steam版Steamにて2014年12月18日よりダウンロード販売にて配信開始。販売元はDovetail Games。ゲームをプレイするにはゲーム本体のほかにSteamランチャーのインストールが必要となる。英語版のみの販売となっている。ゲーム本体のMicrosoft Flight Simulator X: Steam Editionはオリジナルと「ACCELERATION(栄光の翼)」を同梱したものである [3]。 特徴新機能特徴的な新機能としては、以下のものがあげられる。
また、相違点としては、以下のものが挙げられる。
収録機体オリジナル版
栄光の翼
その他アメリカのボーイング社の協賛を受けており、ゲームの初期機体データであるボーイング747-400、ボーイング737-800の塗装の1つに、ボーイング社による試作時の塗装[注 1]が収録されている。 脚注注釈出典
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