Windows Package Manager
Windowsパッケージマネージャー(英: Windows Package Manager, WinGet)は、マイクロソフトが開発している、Windows 10以降およびWindows Server 2025以降に搭載されているフリーかつオープンソースのパッケージ管理システムである。コマンドラインユーティリティと、アプリケーションをインストールするための一連のサービスから構成されている[2][3]。独立系ソフトウェアベンダーのソフトウェアパッケージの配布チャネルとして利用されている。 Windows 10以降およびWindows Server 2025以降はMicrosoftアプリインストーラーが標準搭載されていて、それにWindowsパッケージマネージャーが含まれていて、wingetコマンドも使用可能である。[4][5] 歴史Windowsパッケージマネージャーは2020年5月のMicrosoft Build 2020で初めて発表された[6][3]。 Windowsパッケージマネージャーの開発が決定する前、開発チームは様々な代替オプションを検討し、Chocolatey、Scoop及びNiniteなどの有名なパッケージ管理システムの開発チームや、AppGet、Npackd及びPowerShellベースのOneGetなどと協議を行った[3]。 wingetのリリース後、AppGet[注釈 1]の開発者であるKeivan Beigiは、マイクロソフトがAppGetを買収し、2019年12月から彼を雇用するという名目で話し合ったと主張した[7]。しかしその後、wingetのリリースの前日に雇用しない通達があるまでマイクロソフトからの連絡は途絶えた。wingetのリリース後、彼はAppGetのメンテナンスを2020年8月に終了することを発表した[8][9][10]。彼はAppGetとwingetの類似性を主張し、AppGetプロジェクトに対する帰属表示などがないことに失望したとした。これに対して、マイクロソフトはブログにてAppGetがwingetの多くの機能に貢献したことを投稿した[11][12]。 2021年5月27日に、バージョン1.0がリリースされた。その後もアップデートを続け、2024年7月6日時点でバージョン1.9まで進んでいる。[13] WinGetなどのコマンドラインベースのツールをGUIで操作するサードパーティー製フリーソフトウェアとして、UniGetUI(旧:WingetUI)がある。[14] 概要WindowsパッケージマネージャーはEXE、MSIX、MSI、APPXなど様々な形式のインストーラをサポートしている[15]。 パブリックリポジトリはサポートされているアプリケーションのマニフェストファイルをYAML形式でホストしている[16]。 マルウェアがリポジトリやコンピュータに侵入する可能性を減らすため、Windows Package ManagerはMicrosoft SmartScreen、静的解析及びSHA-256ハッシュ検証を利用している[17][18]。 Windowsパッケージマネージャーのソースコード及びコミュニティベースのマニフェストリポジトリはMITライセンスの下でライセンスされており、GitHubでホストされている[19][16]。 使用例以下は、マイクロソフトのソースコードエディタであるVisual Studio Codeをインストールする場合の例である[20]: PS C:\Users\Wikipedia> winget install Microsoft.VisualStudioCode
以下はインストールされている全てのアプリケーションをアップデートする方法[21]。wingetでインストールされていなくても、wingetで配布されているアプリケーションもアップデートされる。ただし、Microsoft Edgeなど一部のアプリケーションはアップデートが検出されても、この方法ではアップデートできない。 winget upgrade --all
アプリの配布方法wingetにてアプリケーションを配布するにはパッケージ マニフェストを作成して、 https://github.com/microsoft/winget-pkgs にプルリクエストを送ると登録される。有償ソフトフェアでも配布可能である。[22] 脚注注釈出典
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