Open vSwitch
Open vSwitch(OVS)は、分散仮想マルチレイヤスイッチのオープンソース実装である。 Open vSwitch の主な目的は、 ハードウェア仮想化環境にスイッチングスタックを提供すると同時に、 コンピューターネットワークで使用される複数のプロトコルと標準をサポートすることである[3]。 このプロジェクトのソースコードは、 Apache License 2.0ライセンスに基づいて配布されている。 概要![]() Open vSwitch は、 仮想多層ネットワークスイッチのソフトウェア実装であり、プログラムによる拡張を通じて効果的なネットワーク自動化を可能にするように設計されており、標準の管理インタフェースや、NetFlow、sFlow、SPAN、RSPAN、CLI、LACP、802.1ag 等のプロトコルをサポートしている。さらに、Open vSwitch は、VMware vNetwork 分散vswitch またはCisco Nexus 1000Vと同様に、基盤となるサーバアーキテクチャを抽象化する方法でクロスサーバスイッチを作成できるようにすることで、複数の物理サーバ間で透過的な分散をサポートするように設計されている[4][5][6]。 Open vSwitch は、仮想マシン(VM)ハイパーバイザ内で実行されるソフトウェアベースのネットワークスイッチおよび専用スイッチングハードウェアの制御スタックとして動作できる。そのため、複数の仮想化プラットフォーム、スイッチングチップセット、およびネットワークハードウェアアクセラレータに移植された[7]。バージョン6.0以降のCitrix XenServer仮想化プラットフォーム[8]と、XAPI 管理ツールスタックを介したXen クラウドプラットフォームのデフォルトのネットワークスイッチである[9]。また、Xen、Linux KVM、Proxmox VE、VirtualBoxハイパーバイザをサポートし、Hyper-Vへのポートも利用できる[10]。また、OpenStack、openQRM、OpenNebulaとoVirt 等の様々な統合されたクラウドコンピューティングを含むソフトウェアプラットフォームおよび仮想化管理システムを持つ[4][5]。 Open vSwitch のLinuxカーネル実装は、2012年3月18日にリリースされたカーネルバージョン3.3のカーネルメインラインにマージされた[11][12]。Debian、Fedora、openSUSE、Ubuntuの公式Linuxディストリビューションで利用可能である[4]。2014年1月、FreeBSDとNetBSDの実装も利用でき、NetBSDの実装は完全なユーザ空間で動作する[13][14][15]。 Open vSwitch のソースコードの大部分は、プラットフォームに依存しないC言語で記述されているため、さまざまな環境への移植が容易である。ソースコードは、Apache License 2.0の下でライセンスされている[4]。 機能2015年9月[update]、Open vSwitch によって提供される機能を次に示す[16][17]: 現在
参考
脚注
外部リンク
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