Lightweight-Interactive-Multimedia-Environment
Lightweight Interactive Multimedia Environment (略称LIME(ライム)は、ITU (国際電気通信連合)の ITU-T 勧告 H.762[1]によって規定されているIPTVのインタラクティブコンテンツ作成用の世界標準規格である。マルチメディア記述言語として、IPTV-GSIにおいて議論され標準化された。 具体的には、W3CのXHTML 1.0を基に一部拡張した「LIME-HTML」プロファイル、スタイルシート規格のCSS1/CSS2を基にした「LIME-CSS」プロファイル、ドキュメントオブジェクトモデル(DOM)の「LIME-DOM」プロファイル、IPTVサービス用に拡張した「ECMAScript」のサブセットである [2]スクリプト言語の「LIME-Script」が記載されている。 背景LIMEは日本のIPTVサービス用標準ミドルウェアとしてIPTVフォーラムIPTVフォーラムが策定した「IPTV用BML」が基になっている。 これは、さらに日本のデジタル放送で使用されテレビ受信機上で2000年から運用されているISDB方式(ARIB方式)のミドルウェアである、ARIB-STD-B24関連仕様、およびそこで規定されているXHTMLに基づいたコンテンツ記述言語「BML(Broadcast Markup Language)」のIPTVへの拡張として策定された。そのため、テレビと言うっ組み込み系環境で使えるIP常時接続環境用のアプリケーション環境となっている。 また、もともとのBMLが放送の映像ストリームを取得・表示するために策定されたため、IPマルチキャストとVODの両方がLIMEではサポートされている。 「IPTV用BML」が日本からの提案としてITU-TのIPTV-GSIで議論され、参加各国からの意見を取り入れながら、IPTVの国際標準として2009年に勧告化されたのがLIMEである。 LIME文書の特徴LIMEヘッダーLIMEは、その歴史的経緯から、現在のバージョンはIPTVフォーラム準拠のヘッダーを使用することになっている。 以下がその形式である。 <?bml bml-version="100" ?> LIME-HTMLLIMEは、HTMLをベースに作成されているので、文法的にはHTMLと非常に似通っている。 下は簡単なサンプルである。 <?bml bml-version="100" ?>
<!doctype html>
<html >
<head>
<title>Greetings</title>
</head>
<body>
<p style="top:100px;left:100px;width:260px;height:72px;color-index:7;">Hello, world!!!</p>
</body>
</html>
LIME-HTMLの特徴として、
という点があげられる。 LIME-CSSLIME文書で使用されるCSSはLIME-CSSと言われる。これは、W3CのCSSの内、TVに必要なものだけを選択し制限されたスタイル属性と言える。 一般のCSSと同様、以下の3つの仕方でスタイルを指定することが可能である。
また、TV端末用の拡張に以下のようなものがある。
LIME-Script (Javascript)LIME-scriptは、Javascript1.1を基にプロファイルされている。これは、相互運用性とテレビという非常に制限の強い、組み込み系端末に実装するために採用された。 また、テレビ端末で不必要であるか重要ではない組み込みオブジェクトは、プロファイルから削除されている。 端末の安定性と安全性を向上させメモリー消費を抑えるため本当に必要最小限のメソッドだけをプロファイルしている。 しかし、普通のJavascriptと同様、外部ファイルに置いて参照可能であり、(ライブラリー化可能)テレビ上で、簡単なインタラクティブを実現するのに十分な機能であり、またIP通信により、AJAXに似た機能などより高度なアプリを作成する可能性もある。[3] 関連項目
注文献
外部リンク
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