HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜
『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜』(ハイアンドロー ザ・ストーリー・オブ・スウォード)は、2015年10月22日 - 12月24日および2016年4月24日 - 6月26日に、2期にわたって放送された日本テレビ系列のテレビドラマ[1][2]。山王連合会・White Rascals・鬼邪高校・RUDE BOYS・達磨一家、5つのチームの頭文字をとって「SWORD地区」と呼ばれている一帯で起こる、不良たちの抗争や仲間同士の友情を描く。通称は、ハイロー[3]。 本項では、2016年から続いている日本映画のシリーズ作品・およびそれらを主軸とした総合エンターテインメントプロジェクトである『HiGH&LOWシリーズ』[1]についても併せて説明する。 概要2015年、EXILE TRIBEの総合エンタテインメントプロジェクトとして企画・制作され、テレビドラマ・映画・漫画・ネット配信・音楽・ライブツアー・SNS・イベント・フラッシュアニメ・ソーシャルゲーム・舞台など様々なメディアで展開する完全オリジナル作品[1]。EXILE TRIBEのメンバーをはじめとしたLDH所属アーティスト以外からも多数キャスティングされており[4]、企画者であり総合プロデュースも務めるEXILE HIROは「HiGH&LOW」シリーズの構想について、「アーティストとして表現するメンバーも役者として活躍するメンバーもいて、いつか両方に光を当てる作品を作っていきたいと思っていた」と語っている[5]。キャッチコピーは「全員主役」[6]。 ストーリー構成は主に、架空の巨大都市「SWORD地区」を舞台にその街に鎮座する5大勢力「G-SWORD」とSWORD地区完全支配を目論む「九龍グループ」をはじめとする「MIGHTY WARRIORS」といった敵対勢力との激突が描かれた「THE STORY OF S.W.O.R.D.シリーズ(2015-2017)」、SWORDの一角「鬼邪高校」を主軸とした内部争いや近隣校さらには漫画「クローズ」「WORST」の「鳳仙学園」との激突が描かれた「WORSTシリーズ(2019-2022)」となっている。 2023年には、宝塚歌劇団とのコラボレーション「THE PREQUEL」が公演された。 2024年には、新シリーズとして舞台を戦国時代に置き換えられた"戦国時代活劇"「THE 戦国」の始動が発表された。 2025年には、「HiGH&LOW」プロジェクト10周年を記念して、「HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY YEAR」が始動する。 ストーリーティザーストーリー / ドラマシーズン1 / ドラマシーズン2 / THE MOVIE / THE RED RAIN / THE MOVIE2/END OF SKY / THE MIGHTY WARRIORS / THE MOVIE3/FINAL MISSION / HISTORY OF KOHAKU / DTC -湯けむり純情篇- / THE WORST EPISODE.O / THE WORST / 6 from THE WORST / 『Warriors Anthem』/ -THE PREQUEL- / THE WORST X / THE 戦国 ティザーストーリーかつてムゲンという伝説のチームがこの地区一帯を支配していた。そのムゲンの勢力によりかえってその一帯は統率が取れていた。だが、ムゲンに唯一屈することなくたった2人で互角に渡り合った兄弟がいた。 ムゲン解散後、その地区に5つのチームが頭角を現した。 山王街二代目喧嘩屋 誘惑の白き悪魔 漆黒の凶悪高校 無慈悲なる街の亡霊 復讐の壊し屋一家 各チームの頭文字を取ってその地区は 時はムゲン解散から1年後。男達のそれぞれのプライドを掛けた戦いの幕が上がる。 HiGH&LOW THE STORY OF S.W.O.R.D.ドラマ シーズン1 (2015年)鬼邪高校に転校したばかりでルールを知らなかったチハル(佐藤大樹)は、暴行を受けていた生徒を助けようとしてNO.2である 山王連合会のダン(山下健二郎)とテッツ(佐藤寛太)はナンパにでかけ、声を掛けた女の子に誘われてクラブに行く。そこで使いを頼まれて店内にいた男にSDカードを渡そうとするが、横から現れた何者かに奪われてしまう。そのクラブはWhite Rascalsが拠点とする店クラブ" ダンは仲間にこれ以上迷惑はかけられないと、ハニートラップを仕掛けてきた女を自力で捜しだす。女の正体はRUDE BOYSのリーダー・スモーキー(窪田正孝)の妹、ララ(藤井夏恋)だと判明。そこでRUDE BOYSの本拠地・ 無名街から戻ったダンからレッド・ラムやチハルのことを聞いたヤマトは、真偽を確かめようとダン・テッツと共に無名街に乗り込む。そこでチハルから、父親の借金の取立てにより困っている時にノボルに助けられ、その代わりにレッド・ラムの工場で働きながら山王連合会の動きを報告するという内通者の役目を引き受けたのだと聞かされる。レッド・ラムの工場は家村会とRUDE BOYSのシオン(永瀬匡)が極秘裏で稼動させたものだったが、シオンは家村会に秘密にレッド・ラムを捌き金を着服するようになっているのだと言う。SDカードを奪ったのも、その事を知ったノボルに命じられてのことだった。ノボルはクラブheavenで騒ぎを起こすことでWhite RascalsとRUDE BOYSとの抗争を煽ることで双方の共倒れを目論んだのだが、想定外のことにダンが運び屋として利用されたことで山王連合会まで巻き込むことになり三つ巴の状態となってしまったという。ヤマト達は工場に乗り込み、手当たり次第に破壊を始め、その騒ぎを聞きつけてスモーキーたちもやってくる。さらにはWhite Rascalsもシオンへの制裁のために乗り込んできて、三者は一触即発の状態となる。ヤマトが全ては仕組まれたことでここで争えば家村会の思惑通りになると説得して、その場を収める形で三つ巴の抗争は回避された。 計画が露呈し、レッド・ラム工場も破壊されたことでノボルは二階堂から激しく責められる。家村会では、次の策として刑務所に収監中の達磨一家の頭・ 一方その頃、1年前にムゲンを解散させた
HiGH&LOW ドラマ シーズン2 (2016年)昔、琥珀(AKIRA)・ 時は再び現在。そんな過去の出来事を繰り返すように、達磨一家との抗争終結後にノボルが何者かによって車に轢かれ意識不明の重体となる。家村会の制裁に違いないと考えた山王連合会は報復すべきだと息巻くが、コブラは「憎しみの連鎖を止めなければいけない。ノボルの事件を追及するのは警察の仕事であって自分たちではない」と自分達はこれ以上何も出来ないと制止される。各々がそれぞれの道を模索する中、コブラがノボルの病室を見舞っていると、長い間行方不明だった美保が現れる。美保はあの後何とか回復したのだが、今度は父親の多額の借金の為、湾岸地区のスカウト集団 美保はその後、コブラの助力によりWhite Rascalsの元で身を隠すこととなる。美保を助けたのがWhite Rascals創設メンバーでROCKYの盟友・ 鬼邪高校では全日制に転校してきた 一時は危篤状態に陥るもすんでのところで意識を取り戻したノボルは、コブラから美保の手紙を受け取り「過去に囚われず、自由になって」という決別の言葉を受け入れる。九十九も1年以上の昏睡状態から目覚め、コブラから今までの経緯を教えられる。それからすぐに病院から姿を消した九十九は龍也の墓参りに訪れ琥珀との再会を果たす。そして墓前に「何があっても琥珀についていく」と誓う。その後、ノボルの快気祝いの場でコブラは山王連合会の復活を宣言。ノボルの受け皿としての山王連合会だからという理由の他に、仲間の結束を固め家村会の脅威から街を守りたいという思いがコブラの中で強くなっていた。その一方で、ノボルは自身の事故と龍也・九十九の事故の状況が一致しすぎていることに疑問を抱いていた。時を同じくして、SWORDを潰す目的で出所させた日向の失踪を知り業を煮やした家村会が方針を転換、土地の買収を進めると共にSWORDの各地区への襲撃を始める。 そして、ムゲンを解散させ表舞台から姿を消した琥珀は自分の前に訪れた何者かにある"知られざる真実"を聞かされ、失っていた闘争心に火をつけ再びSWORD地区に戻ることを決意する。 HiGH&LOW THE MOVIE (映画第1作) (2016年)無名街で突如爆発が起こり一帯は炎に包まれる。同じ頃、山王街がDOUBTからの襲撃を受け、達磨一家やWhite Rascals・鬼邪高校も琥珀と九十九、MIGHTY WARRIORSの襲撃によって壊滅状態となる。SWORD地区の再開発の利権を狙うコリアンマフィア 死傷者多数の壊滅的大打撃を受けた無名街の爆破がMIGHTY WARRIORSの仕業であるとの情報を得たRUDE BOYSは、湾岸地区に乗り込む。だが、そこには White Rascalsはクラブheavenを襲撃され、挙げ句の果てに人手が足りなくなって防備が薄くなった隙をつかれて女達がDOUBTに連れ去られてしまう。鬼邪高校では壊滅的大敗北を喫したことで事態を重く見た村山良樹が古屋・関らと共に自主退学し、3人だけでケジメをつける覚悟を決める。達磨一家は琥珀と九十九の手で半壊したチームを再建すべく行方を絡ませていた日向紀久を呼び寄せる。 山王街襲撃が断続的に繰り返され疲弊していく中、コブラ・ヤマトは琥珀に呼び出される。久しぶりの再会を喜んだのも束の間、琥珀から山王連合会は今後自分の指示で動くようにと命令される。さらに一連の襲撃が琥珀の仕業だったと知り衝撃を受け抵抗するが、SWORD地区ではトップクラスの実力を誇る琥珀に力で捻じ伏せられてしまう。琥珀がこんな凶行に及んだのには何か訳があるはずだ、と考えるコブラの元に、行方を晦ませていた九十九が現れ、琥珀が2日後にMIGHTY WARRIORS・DOUBTの2チームからなる"湾岸連合軍"総勢500名を指揮してSWORDへの総攻撃を仕掛けると警告し、琥珀の凶行については龍也を殺した九龍グループへの復讐だと教えられる。ノボルが調査したところ、元々都市再開発や合法カジノ建設などの巨大な利権が絡み合ったSWORD地区を掌握すべく九龍グループ全勢力が動いていた。そこで目障りとなったムゲンを解散に追い込むべく龍也を事故に見せかけて暗殺したのだろうと予測した。琥珀の狙いはSWORD地区の利権を狙う張城と九龍グループ壊滅を目論む自身との目的の一致により、"九龍グループ VS 張城"という裏社会における日韓戦争を勃発させ、双方を潰し合わせることだったのだ。だが張城がSWORD地区の支配に成功した暁には琥珀は用無しと判断され消されることになることと九龍グループと張城を許せば街は取り返しのつかない状況に陥ると考え、コブラは琥珀を阻止するために山王連合会を招集する。 琥珀を止めるべくコブラ・ヤマトら仲間と共に、女達と女を守る場所を守る為、やられたケジメをつける為、連れ攫われた家族を取り戻す為、自分達の居場所を守る為、それぞれが自分たちの大切なものを守る為SWORDの各チームも集結し、湾岸地区・コンテナ街へと進攻する。それを察知した琥珀はSWORDへの迎撃を指示、待ち受けていた少数精鋭で一個人が強大な戦闘力を誇るMIGHTY WARRIORSと人数では他のチームに引けを取らないDOUBTの"湾岸連合軍"との戦いとなるが、数で劣るSWORDは苦戦を強いられるも、突如乱入した雨宮兄弟の手により形勢は二転三転する。 そんな戦いの最中、琥珀の本当の目的は九龍グループと刺し違えて死ぬ気でいることに気づいた九十九は、思い直すよう必死に説得を試みる。だが、龍也を死なせてしまったことへの後悔と罪悪感に縛られ、復讐への妄執に囚われた琥珀は聞く耳を持とうとせず、遂に九十九に牙を剥く。コブラ・ヤマトも2人の元にたどり着き、襲い掛かってくる琥珀に立ち向かう。ボロボロになりながらも3人で必死に語りかけるうち、琥珀はかつて自らが仲間を諭し宥めていた言葉の数々を思い出し、心に迷いが生じ始める。それを見計らい、コブラは龍也から預かったものだといって琥珀に鍵を渡す。それは九十九の入院費捻出のために琥珀が売り払ったバイクの鍵で、生前に龍也が買い戻していたのだが、当時龍也の話すら聞く耳を持たなかったことで今では自分に変わった相棒である九十九にと託していたものだった。"そのバイクで自由に走れ"というのが龍也の想いだと悟った琥珀はやっと呪縛から解き放たれる。 琥珀が戦意を失ったことで戦いは終結し、MIGHTY WARRIORSもこれ以上の戦闘は無意味だと撤退する。捕らわれていたララも雨宮兄弟によって無事救出された。SWORDは真の敵は九龍グループと張城であることをお互いに確認し、それぞれの居場所へと戻っていった。そして、今回の一件には関与していなかった九龍グループでは、構成員として戻った劉の報告により、自分達以外のSWORD地区を付け狙う存在がいることを知る。そして、雨宮兄弟はスモーキーから聞きだした情報を元に行方不明になっていた兄の元へ向かうのだった。 HiGH&LOW THE RED RAIN(映画第2作/スピンオフ) (2016年)雨宮雅貴(TAKAHIRO)と雨宮広斗(登坂広臣)は、行方不明となった長兄・ "コンテナ街の戦い"(『MOVIE』)から1ヶ月後。4月1日は両親の命日で毎年3人で墓参りをしていたため、その日こそ会えるかもしれないと期待して墓地に向かう。そこで白ずくめの集団に追われていた 解読ができるまでの間、3人は父親の営んでいた工場跡へ向かう。そこで雅貴の口から自分達が"本当の兄弟"となった経緯を語る。実は広斗は尊龍・雅貴とは血縁関係がない。末っ子として甘やかされて育ったが突然弟が出来た雅貴や反抗期ながらも母と幸せに暮らしてきたにも関わらず突然2人も兄が出来た広斗。最初は反発していたものの徐々に打ち解けていったことや、両親が亡くなった際には自暴自棄になった広斗を尊龍が必死に窘め、皮肉にも両親の死によって血の繋がりを超えた絆で結ばれた本物の兄弟となったことを愛華に語る。雅貴は過去を回想するうち、両親が借金をしていた相手が上園会の 尊龍の携帯を盗聴していた古野は、尊龍がリトルアジア地区で上園会と取引するつもりでいることをつかむ。また、USBの解読にも成功し、中には九龍グループがカジノ計画に関連して、闇献金を行っている政治家や警察幹部、大企業の社長などのリストと、地上げの情報が保存されているのを発見する。その頃、尊龍は廃墟となった教会で上園と対峙していた。さらに雅貴と広斗も駆けつけ、USBを渡せと迫る上園に尊龍はなぜ両親を殺したのか尋ねる。上園の「よく覚えていない」というあやふやな返答に激高した尊龍は上園に拳銃を向けるが、護衛の人間たちに守られた上園を殺すことはできず、逆に銃火器で武装した多数の構成員たちに追い詰められていき、その隙に上園は尊龍が持っていたUSBを取り戻し去っていく。尊龍は両親は自殺ではなく上園に殺されたのだと語り、潜入して証拠を得ようと潜入した結果、他にも両親と同じように地上げの犠牲になる人々を目の当たりにし、ただ上園だけを潰せばいいのではなく元から根絶させなければ意味がないことに気づいたのだという。そんな時に上園会や九龍グループの命運を握るUSBの存在を知り、それを利用すれば誰も巻き込まずに一人で決着をつけられると考えたのだとも語る。雅貴は1人上園を追うも逃がしてしまい、尊龍はついに銃弾に倒れてしまう。尊龍は雅貴と広斗に「強く生きろ」と言い残したのを最期に息を引き取った。駆けつけた愛華に尊龍と同じ言葉をかける広斗の横で雅貴は雨空に向かい悲憤の叫びをあげるしかなかった。最愛の兄を失い怒り心頭に発する雅貴と広斗は上園会の本拠地を襲撃し武装した構成員たちをことごとく倒していく。上園は本拠地から逃走を図るも、最後には雅貴に捕らえられ、上園は「俺を殺したところで、お前達の憎しみは永遠に消えない」と開き直るが、雅貴は怒りに任せて上園に拳を振るう。だが、尊龍の「拳は大事なものを守るために使え」という言葉が脳裏をよぎり、広斗からも無言で諌められ、結局とどめを刺すことはなかった。 その後、カジノ推進法案は本会議で可決され、複合施設の整備が一層加速することは確実となる。九龍グループの会合の席で上園は今回の件のしめしがつかないと判断され、劉(早乙女太一)の手にかかり命を落とす。そして、劉が上園の跡目として新たな九つの龍の一角となった。 結局、いまだカジノ法案の裏側は表沙汰になっていない。だが雅貴は「USBは一番信頼できる奴に預けた」と広斗に語る。USBは左眼が琥珀色の義眼の男の手に握られていた。 HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY(映画第3作) (2017年)"コンテナ街の戦い"(『MOVIE』)から半年後。 カジノ計画進行に伴い他の地区から流入する余所者に、SWORDは手を焼いている。事態を憂慮したコブラはSWORDのリーダー達を招集し、九龍グループだけでなく、張城をはじめとする海外マフィアが台頭し今後も地上げは続くことなどを説明し、"SWORD協定"を結びお互いの利害のために協力し合うことを提案する。さらにその理由の1つとして、九龍グループがまもなく崩壊するであろう事実を伝えて各チームに動揺が走る。だが、それぞれの抱える事情や思惑により、鬼邪高校の村山良樹(山田裕貴)以外から同意は得られずSWORD協定は白紙に終わる。山王連合会内部でも、カジノ計画に伴う再開発で街が復興できると考えていたダン(山下健二郎)やテッツ(佐藤寛太)たちが、九龍グループとの対立姿勢を強めるコブラやヤマト(鈴木伸之)たちとの考え方の違いに葛藤するようになっていく。ダンも思い悩むテッツにコブラに相談しようと呼びかけ、「都市開発も悪い話ではない」「もう自分たちの手に負える話ではない」と意見を言うものの、全く相手にされず一蹴されてしまう。 コブラは話し合いの場でのROCKY(黒木啓司)の様子から不穏なものを感じ取り、何度もクラブHeavenを訪れROCKYと話し合いの場を持とうと試みるうち、羅千刑務所からDOUBTのリーダー・ その頃、雨宮雅貴(TAKAHIRO)からUSBを託されていた琥珀(AKIRA)は長兄・尊龍が命掛けで守りぬいたUSBは兄弟達の手で公表すべきであると考え、USBを返すため2人の元へ相棒・九十九(青柳翔)と向かっていた。だがUSBの奪還もしくは破壊を目論む九龍グループが放った暗殺者・"黒崎会"若頭 ジェシーらによって大ダメージを負ったWhite Rascalsは抗争を長引かせることを厭い、決着を付けるため因縁の地・黒白堂駅でDOUBTと対峙する。だが、金で雇われた一党を引き連れたDOUBTとの圧倒的な人数差により、苦戦を強いられる。敗北を覚悟した時、White Rascalsの窮状を聞きつけた山王連合会が加勢し、さらに鬼邪高校やRUDE BOYSも駆けつけ、形勢は逆転する。最後に、蘭丸からSWORD壊滅への協力を打診されていた日向紀久(林遣都)も「仲間を切り捨てるような奴は信用できない」として達磨一家を率いてDOUBTに宣戦布告する。これで形勢はSWORDに傾き勝利は目前のように思われたが、それまで事態を静観していたICE(ELLY)率いるMIGHTY WARRIORSが盟友・ジェシーのピンチに際し参戦したことで再び戦況を覆される。戦いはさらに激化していくが、SWORDの奮戦も次第にMIGHTY WARRIORSの圧倒的な実力と戦力の前に次々に破られていく。 戦いはROCKYが蘭丸を破ったことで一時収束したが、やはりMIGHTY WARRIORSが優勢なのは変わらない。だが劉(早乙女太一)からの連絡を受けたICEと共に突如MIGHTY WARRIORSとプリズンギャングは撤退し、それと入れ替わるように九龍グループの善信会が乗り込んでくる。会長の HiGH&LOW THE MIGHTY WARRIORS(DVD&Blu-ray作品/スピンオフ)(2017年)MIGHTY WARRIORSの歴史は、リトルアジア地区に住まう1人の少年から始まった。彼の名はICE(ELLY)。後のMIGHTY WARRIORSのリーダーとなるのだが、この頃は貧困街に兄弟と共に住まうただの浮浪児だ。ある日、ICEは1枚のアナログのドーナツ盤を見つける。試しに聴いてみるとそこにはICEの荒んだ心を潤し魂を震わす音楽が。ストリートで喧嘩や己に力を知らしめる事しか頭になかったICEにとって自身のターニングポイントにもなった瞬間だった。この日からICEは世界中の様々な音楽を知りたいと思うようになり、その為に金が必要だと考え、自らの能力を活かせるであろう傭兵になる道を選ぶ。多国籍軍に入隊したICEはそこでも新たな出会いが待っていた。パール(SWAY)と9(ANARCHY)。後にMIGHTY WARRIORSの創設メンバーとなる2人だ。彼らもリトルアジア地区出身だがICEとは別のコロニーの生まれだ。2人も音楽好きが興じて大金を稼ぐ為傭兵になる道を選んだのだ。3人は意気投合し、同じ戦場で修羅場を駆け巡った。退役を目前にした十数年経ったある日、ICEは2人に「リトルアジア地区に戻ったらやりたいことがある。また集まろう」と声をかける。2人には勿論断る理由などなかった。 多国籍軍退役後リトルアジア地区に戻ったICEは、パールと9や2人の仲間のコンピュータ関連に強いバーニー(白濱亜嵐)、ミステリアスな雰囲気漂う劉(早乙女太一)、実弟のディディー(LIKIYA)、ICE達にファッションの素晴らしさを教えてくれたジェシー(NAOTO)が仲間に加わり、"かつての自分達みたいに夢も希望もなく途方に暮れている人達に平等に夢と希望を与える"ことをモットーとして"音楽とファッションを軸にした俺たちが俺たちらしく生きることが出来る理想郷"を創設する為に動き出した。「金があるから人生が変わるんじゃねえ、人生を変える為に金が必要なんだ」と。そんなICE達を人々はMIGHTY WARRIORSと呼ぶのであった。 ある日、ICE達は湾岸地区でクルーザーを襲撃した時人身売買されかけていた女と出会う。彼女の名はセイラ(大屋夏南)。過去の悲惨な出来事から心を閉ざし、「音楽で世界を救えるなら、あたしみたいな女はとっくに救われてる」とICE達の想いを否定する。それでもICEはどん底から這い上がり今に至った経緯やこれまでの様なやさぐれた自分に戻ることを恐れていた。共にいることでICEの強い想いが本物だと知ったセイラもまたMIGHTY WARRIORSに魅了されていった。(ドラマ・シーズン2) チームとして仕事が軌道に乗り始めた頃、湾岸地区でアジトとしてレンタルハウスを貸し出していた張城の李からかつてない大規模な仕事を依頼されることになる。内容は、"SWORD地区の制圧とSWORDを潰すこと"。仕事が成功した暁には望がままの報酬を与える、と。夢が自分達の目前に迫った彼らがこの話に飛びつかないはずはなかった。SWORD地区の琥珀・羅千地区のDOUBTと共にSWORD地区を襲撃し、自分達の理念をテーマにした巨大クラブFUNK JUNGLEをオープン。理想郷創設の夢はもう目前だった。だが、これまで優位にも立っていたにも変わらず突如琥珀が戦いを放棄し大敗北を喫したのだ。大金も手に入れられず夢の実現もまた振り出しに戻ってしまったことにメンバー達は落胆する。(MOVIE) "コンテナ街の戦い"と呼ばれる先の抗争の後、新たに別の拠点を築いたMIGHTY WARRIORSは音楽活動に専念していた。そこに新たな出会いと再会が舞い込んでくる。サンキングス刑務所に収監されていたジェシーが舞い戻ったのだ。そんなジェシーは謎の男を連れてきた。目的は、彼をMIGHTY WARRIORSのメンバーとして迎え入れたいということだった。名前はフォー(関口メンディー)。同じリトルアジア地区出身でジェシーの仲間。当然ICEは断る理由はなくフォーのメンバー入りが決定する。(MOVIE2) そしてMIGHTY WARRIORSは新たなステージに向けて足を踏み出しつつあった。 HiGH&LOW THE MOVIE3/FINAL MISSION(映画第4作) (2017年)九龍グループに徹底抗戦の構えを見せた SWORDだったが、九龍グループの力は予想を超えて遥かに強大なものだった。逮捕された九龍グループ総裁・ 無名街に重機が入り無名街の住人達を次々と連れ去り、容赦なく街を破壊して行く。九龍グループが日本政府による無名街からの強制退去をお題目に街を破壊・住人達を拉致しているのだ。いよいよ事が自分達の考えていた以上に大事になってしまったことに無名街では衝撃が走る。家族に危険が及ぶと判断したスモーキー(窪田正孝)は、プライドを捨て遂に無名街から脱出するよう伝え、RUDE BOYSと無名街の家族を守るために殿として残る覚悟を決めた。九龍グループの構成員を引き連れた家村会の幹部・二階堂(橘ケンチ)がスモーキーと対峙する。九龍グループ絡みの悪事に家族を巻き込んだことに怒るスモーキーに対し、上からの命令だから自分の最大の汚点である無名街を破壊するのだと二階堂は開き直る。スモーキーはこれまでの自分と無名街で仲間や家族と出会えたことを最高の人生を送れたことと彼らを守れることを誇りに思い、九龍グループの構成員達相手にたった1人対峙する。 山王連合会も僅かながらも機能しており、ノボルの情報を元に末端構成員たちを相手に得意のゲリラ戦を展開して対抗。その最中対立していたダン・テッツ・チハル達が傷だらけで姿を現し、九龍グループと全面抗争になったことで山王街が襲撃されたと怒りを向け、コブラ・ヤマト・ノボル達と完全決別を口走ってしまう。山王連合会をはじめとする若者達は破壊された山王街に見せしめとして吊るし上げられてしまったのだ。「たとえ間違っていたとしても、自分を信じて着いてくる仲間がいることを忘れるな」。ダンが山王連合会脱退の意思を伝えた後に嘆いた言葉によりコブラは焦りと怒りで自棄になり、SWORD地区郊外で九龍グループの一角克也会の会長 White Rascalsも本拠地・クラブheavenを金の力で追い立てられ、鬼邪高校も達磨一家の本拠地も襲撃・破壊されてしまう。それぞれの思いや今までの戦いも虚しく、SWORD地区は着実に破壊されていった。 襲撃を受けたのはSWORD各チームやSWORD地区だけでは留まらず、機密情報告発後に黒双地区で潜伏していた琥珀・九十九・雨宮兄弟までもが九龍グループに命を狙われる。広斗(登坂広臣)が狙撃の的になるが、予想だにしない人物に救われた。それは山王連合会や雅貴たちから忌み嫌われ、九龍グループの協力者の中にいた裏切り者モグラとしてマークされていた刑事西郷(豊原功補)であった。これまでの到底味方とは思えない行動を繰り返してきた西郷が突然自分達を助け出す行為に4人は動揺するも命からがら逃げ出した。そこで4人は九龍グループの完全なる組織崩壊の鍵となる日本政府との癒着の真実を知った。 数十年前、日本政府主導により今は無名街となっている場所で行われた薬品製造の不正・それによる公害を隠蔽するために、日本政府と九龍グループは秘密裏に通じており、不正の証拠が地下で眠っている無名街そのものを完全に消し去り、その跡地にカジノ建設をすることで国家規模の不正そのものを闇に葬ることを目論んでいたのだ。さらに日本政府・九龍グループ主導により、カジノ建設のために無名街を見せしめ・カジノ法案スタートの名目で無名街爆破セレモニーと称して、無名街を破壊することを決断する。 ところが九龍グループでは、龍心がこれまでの無理が祟り遂に容体が急変してしまう。九龍グループが時間がないと焦っていたのはこのことだったのだ。さらには同時期にカジノ計画に関わっていたある人物が今回の一件の一切から手を引くこととなり、善信を筆頭に善信に同調する 琥珀と九十九はSWORD地区VS九龍グループの全面戦争が起こった最中にコブラが消息不明になってることを知り、コブラが拷問されていた九龍グループの隠しアジトに乗り込みコブラを救出するが、スモーキーの命が狙われていることを知りすぐに無名街へと走る。だが一足遅く、スモーキーはRUDE BOYSや無名街の家族達に囲まれて既に息を引き取っていた。コブラは次々と九龍グループの手により破壊されていくSWORD地区と九龍グループと対峙する自分達の現状、そして自分の未熟さを痛感してこれまでの判断が甘かったことを悟り、拳でのやり合いでは九龍グループには勝てないと無力感に打ちのめされ絶望してしまう。そんなコブラのもとへ駆けつけたのはヤマト・ノボル・他のSWORDのリーダー達、そして決別を宣言したはずのダン達だった。琥珀・九十九・雨宮兄弟そしてSWORDは一挙にして集い、九龍グループと政府上層部の野望に完全に終止符を打つべく、隠蔽を暴くための不正・公害の証拠となる極秘資料・不正・公害の真実を知る者・公害に被害に遭った公害犠牲者を探し出す"FINAL MISSION"に挑む。死んだスモーキーは公害犠牲者だったことで九龍グループからの殺害対象となっていたのだ。だがもう1人の公害犠牲者で無名街の少女エリ(鈴木梨央)が九龍グループに命を狙われていることを知り、
コブラはエリを探しに行き、琥珀達は公害の真実を知る当時の製造工場責任者 無名街の爆破セレモニーの会場に琥珀・雅貴・広斗、そしてエリと馬場が現れたことに加えて証拠資料の公開で爆破セレモニーは一気に日本政府の癒着と国民に隠された真実を暴かれる暴露の場へと変わっていく。SWORDの勝利・九龍グループ敗北の瞬間であった。コブラは黒崎たち九龍グループの前に立ち塞がり、SWORDの勝利を宣告する。これを見て黒崎は「再生には破壊が付き物だ」と述べて潔く九龍グループの敗北を認め、自分に属する会長達と共に去っていった。大臣を含む政治家達は公害を隠そうとしたことで非難の的となってしまう。「カジノ計画は公害の隠蔽工作じゃない!!この国の未来のために...」。もはや言い訳ですらない言動とどこまでも往生際の悪い態度に琥珀たち3人に怒りは存在せず、ただ呆れと憐みの目線を向けるだけだった。黒崎・克也・源・家村らが一斉検挙。善信・植野・藤森・劉らが離脱。完全に崩壊した九龍グループを恐れる者はもうこの国にはいなかった。警察が九龍グループ一斉検挙・家宅捜査のため本家を尋ねると哀しげな表情の劉が応対した。「話ならいくらでもする。今は家族だけにして下さい」と言い警察を追い払う。本家の一室には冷たくなって横たわる龍心、枕下で夫を見守る梨花子、そして息子の劉。3人は家族だったのだ。 全てを見届けて役目は終わったというかのように琥珀達は表舞台から姿を消し、SWORDのメンバーたちも次なるステージに向けて進むために動き出した。 一方、黒白堂から消息を絶っていたMIGHTY WARRIORSはジェシーから黒白堂の戦いの報酬を受け取ったがICEとセイラはジェシーから不穏な雰囲気を察した。そしてジェシーは"バルジ"という謎のスポンサーからサンキングス刑務所出所条件として"SWORDを潰すこと"と"九龍グループと協力して裏切り者"モグラ"を探し出せ"と言われていたことを明かした。ICEはバルジという存在に興味を持ち始める。MIGHTY WARRIORSはバルジに会うためFUNK JUNGLEから旅立つのだった。 日本政府と九龍グループによるSWORD地区再開発とカジノ建設計画に中枢として関わり、ジェシーをも操っていた巨大で謎に包まれた存在"バルジ"。次なる計画が始まっていることを仄めかす謎のメッセージを残して、物語は幕を閉じる。 HiGH&LOW HISTORY OF KOHAKU (YouTube公開) (2018年)琥珀(AKIRA)・龍也(井浦新)の2人がライダーチームとしてムゲンを結成した。国双地区の格闘家コンビの太田(高谷裕之)と古西(岡見勇信)、後に琥珀の相棒となる九十九(青柳翔)も、後に山王連合会を結成するコブラ・ヤマトも加わり、最高のチームへと昇華したムゲンとなってから龍也はその後、自身の夢であった洋食屋「ITOKAN」をオープンさせるためにチームを去り、太田と古西もまた自分たちの夢のためにチームを抜けることとなる。琥珀はそんな彼らを「仲間を見捨てた」と考え、3人を快く送り出すことができなかった。それから、日向会との激突やそれと共に勢力拡大後に敵対した雨宮兄弟との激突。仲間が自分の元を離れていく現実やムゲンが自分の思いとは違うものへと変貌していく様子を受けいられず、琥珀は暴走の一途を辿る。やがてムゲンの末端の悪事を成敗したことで自らの考えが間違っていたことを悟り、その事を伝えようと龍也と九十九の元に向かうが、2人は琥珀の目の前で交通事故に遭い、龍也は即死・九十九は意識不明の植物状態となった。責任感とショックを払拭できないまま琥珀はムゲンを解散させた後、消息を絶つ。 だが、突如琥珀はSWORD地区へと舞い戻ってきた。"湾岸連合軍"という巨大な軍団を率いて。龍也を殺した九龍グループを壊滅せんと復讐の鬼と化した琥珀はかつての仲間たちにも牙を剥く。だが、仲間たちの必死の説得と龍也からのメッセージを受け取った琥珀は目を醒まし、本来の自分を再び取り戻した。 それから琥珀は、命を懸けて自分を止めてくれた仲間たちの為に、自分を信じてくれる仲間たちの為に、「俺はもう二度と間違いを犯したくない」と決意と覚悟を胸に抱き、復讐の為ではなく、仲間たちと共に九龍グループと戦う道を選んだ。 全ては、自分を最後まで信じ続けた龍也の想いを無碍にしない為に。 DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW (映画第5作/スピンオフ) (2018年)"FINAL MISSION"(『MOVIE3』)から数ヶ月後。 SWORDや湾岸地区との喧嘩やさらには日本政府の隠蔽工作まで暴いてしまい、刺激的な日々からそれぞれの仕事や生活に精を出す平和な日常がそれぞれに訪れていた。だがその時間がダン(山下健二郎)・テッツ(佐藤寛太)・チハル(佐藤大樹)の3人を満たしてくれる訳ではなく、寧ろ謎の違和感の様な心を満たす何か物足りないものモヤモヤ感を感じていた。ある日同じ山王街の 山王街を後にした3人の旅は楽しいものだったが、現実はそこまで甘いはずはなく出立して数日で軍資金が底をつきガソリン補給も手が回らない状態に陥ってしまう。そこで訪れた上下温泉街で日雇いかつ泊まり込みの仕事を探す。偶然訪れたスナックのオーナーからの紹介で旅館森田屋の客室係として働くことになる。さらに珍客として"たて笛兄弟"がコンサートを敢行すべく森田屋へやって来ていた。DTCの3人は応援メンバーとして力を貸し、歌と踊りとリコーダーで余興を乗り切った。更に、慰安旅行で偶然森田屋に訪れたWhite Rascalsの若手メンバーSMGに加え、出張のため上下温泉街に屋台営業でやってきた達磨一家の若手メンバー達磨ベイビーズに出会い旅は珍道中となってしまう。 慣れない旅館業に苦戦する中、森田屋の若女将マリと一人娘のメグミと出会う。夫と死別し娘を育てながら切り盛りするマリに一目惚れし恋心を募らせる必死で気を引こうとするチハルだが、マリと旅館の番頭宮崎(駿河太郎)が互いに惹かれあっていることを知ってしまう。マリと宮崎は両想いにも関わらず娘を気遣い再婚に踏み切れないでいたのだ。メグミも母と宮崎が両想いであることを知っていたが結婚したことで母が亡くなった父のことを忘れてしまうのではないかと考え、複雑な気持ちを隠せなくなっていた。それを知ったダンは自分とメグミが父親が突然いなくなり母親に育てられたという同じ境遇から親しく話をする関係になっていき、3人の関係をなんとか出来ないのか考えるようになっていた。 3人はマリ・宮崎そしてメグミを幸せにすべく、たて笛兄弟に加えSMGと達磨ベイビーズに協力を要請。SMGが今回の企画の演出とメインとなる宮崎達をプロデュースし、達磨ベイビーズが企画会場となる旅館街近郊のイベントホールで設置・飾り付けを開始、そしてDTCは今回の企画の全面プロデュースを開始する。女子供を幸せにする為、プロポーズという祭を盛り上げる為、そしてマリ・宮崎・メグミのプロポーズを成功させる為。DTCが考えた3人を幸せにする企画とは、宮崎がマリに想いを伝える場所を提供するサプライズ企画だったのだ。 いよいよ本番当日。宮崎とDTCが中心となりマリとメグミを招き準備も万端。しかしメグミは心に閉じ込めていた想いが爆発して会場からいなくなってしまう。DTCと宮崎達はメグミを探すべく奔走し、なんとかダンがメグミを見つけるに至った。メグミはダンに亡くなった父がよく乗せてくれた車のことを話し2人はドライブに出かけた。ダンが車の中であるカセットテープを見つけセットすると、そこから今は亡きメグミの父の声が流れ始める。"愛と書いてメグミ。名前を呼ばれる度に愛されているということを感じて欲しい"。父の想いを知ったメグミは会場に戻ることを決意し、ドレスアップしたDTCと共に会場へ向かう。 そして遂にミュージカルショーが始まり、DTCと宮崎が自分達の気持ちと想いを歌にし、宮崎はマリとメグミの元へと歩み寄っていく。すると宮崎はメグミに寄り添いメグミにプロポーズした。今回のショーは宮崎とマリのプロポーズではなく3人を幸せにすると同時にメグミを喜ばせることが本当の目的だったのだ。 "僕は君のパパには勝てない。でも君のパパに負けないように頑張る。僕たちもパパのことを忘れない。メグミちゃんもパパのことを忘れないで"。そしてメグミは"私のパパになってください"と自分の想いを伝えて無事にサプライズは成功する。3人が幸せになるためのサプライズパーティーDPDことドッキリプロポーズ大作戦は成功したのだった。 1週間後。無事に軍資金も貯まったDTCはマリと宮崎に挨拶して森田屋を後にする。旅立つ前メグミが現れダンに別れを告げる。「またね。 しかし物語は終わらない。旅の行き先を決める時チハルだけがある街だけは避けて迂回した方がいいと警戒の色を見せた。その街には"鳳仙"と呼ばれるスキンヘッドの高校があり、自分達のような輩が行けば揉め事が起きるのは必至だと警告した。そして、その鳳仙なる集団� |